魔法の使えない少年

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※※※※※ 「ん……ふぁーあ……」 凜が目を覚ますと目の前に本を読んでいる、親友の姿があった。 「お!やっと起きたか!」 本を閉じながら声をあげた。 「俺だいぶ寝てた?てか……なんでここにいるんだっけ?」 凜は、倒れる前のことは覚えてないようだ。 「マジで?俺がむきになって本気で《裁きの雷》使って……思いだした?」 自分が上級魔法を使ってしまったことを正直に言った翔太。 「あー……お前さぁ……俺本気出せないのわかってる?しかも上級はダメだろ!」 自分が魔法を使えないのに翔太が上級魔法を使ったことに対していらついている凜。 「すいません……」 素直に謝る翔太。 しかし、でもと続ける。 「昔から俺、凜に勝ったことなかったよな……なぁ……凜」 凜のことを見つめる翔太。 「やめろ、その話は」 それをやめさせようと声を出した瞬間。 「凜、お見舞いにきたよー」 七海が部屋に入ってきた。凜を心配して来てくれたようだ。 「この話は、終わりだ」 この話しを終わらせた。 「あぁ……」 七海が来たことによって終わった話。この時凜は、七海が来たことに感謝していた。 「なんの話し?」 なんの話しか疑問に思った七海は翔太に聞いた。 「いや、この本の話しだよ」 適当にごまかした翔太。そして、 「そろそろ俺行くわ!んじゃな凜。お大事に!」
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