33人が本棚に入れています
本棚に追加
ん…此処は何処でしょうか…。真っ暗闇のなかで今僕は寝ていたみたいです。
『のっく起きた?』
奥の方から声が聞こえる。なんか聞いたことある声…。
『ゆーちゃん…ですか?』
『うん。そうだべ?』
嬉しくて起き上がろうとしたけど手首には鎖が巻かれていた。
『ねぇ…ゆーちゃんこれ…取ってくれませんか?』
『駄目だよ。ごめんね、のっく。オイラつーのさんにのっくをこっから出しちゃ駄目って言われたんだ…。』
なんで?…剛にぃはヤキモチやいてるのかな…この前ゆーちゃんが僕のほっぺにキスしたから?
『で、ゆーちゃんは剛にぃの所に行っちゃうんですか?』
『うん…。ごめん…。』
そっか、ゆーちゃん剛にぃの所に行っちゃうんだ…僕これからどうなるんだろう…。
『……なら。』
『ん?何か言った?』
『ゆーちゃん、さようなら。』
ゆーちゃんは暗い部屋から泣きながら出て行った。
僕ゆーちゃんの事好きだけど…ゆーちゃんは剛にぃの事が好きなんだよね。
『とりあえず…もう良いから、早く出してくれないかな。』
END
最初のコメントを投稿しよう!