始まり

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薫『い、いや!なんでもないよ!』 紫『もー薫ちゃん今日はゆっくり寝てたかったのに~』 薫『紫穂ごめん…』 葵『そーいや、皆本はんおらんな?』 紫『そーいえば、居ないわね…どこに行ったのかしら』 薫『…』 ――どうしよう。 紫穂達に言ったほうが いいのかな……。 ガチャと扉が開いて皆本が帰ってきた。 皆『今帰ったよ』 紫『あら、皆本さんたら朝帰り?黒笑』 葵『ほー、朝帰りなんていい度胸してはるやん皆本はん。黒笑』 皆『ち、違うっ!賢木に誘われて!』 キュンと紫穂が皆本を透視する。 紫『ふ~ん、賢木先生に誘われて…キャバクラで』 葵『きゃ!きゃばくら!?』 皆『うわぁあ!紫穂!勝手に透視するな!』 葵『皆本はんの…不潔ー!』 ドガッ 皆『あ、葵…違う』 紫『あら?何かしらこの名刺…何々?【皆本さんまた来てね!ユミ】』 葵『ユミって誰や!皆本はん、うちらがおるのに浮気!?』 皆『浮気って僕等はそんな仲じゃないだろ!』 紫『丁寧に電話番号とメールアドレスが書いてあるわよ。しかもキスマーク付き…』 葵『きっ、キスマーク!?』 皆『うわぁあ!違う!違うんだ!』 葵『違うてなにが違うねん!』 バキバキッと音をたてながら葵が皆本を締め上げる。 皆『ぅわあああ!助けてくれ薫!』 薫『…』 紫『変ね…』 葵『薫?』
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