ハッピーバレンタイン!②

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「ハッピーバレンタイン!!」 リリはきれいに包装された箱をツバキにわたした。 「ありがとうございます…?」 受け取った箱を見ながらツバキは首を傾げた。 「あのね、今日はバレンタインなの。大好きな人にチョコをわたす日」 「大好きな人にチョコを……えっ…リリ様、僕に?」 驚くツバキにリリは大きく頷く。 ツバキの顔がみるみる赤くなる。 そして嬉しそうに笑って、もう一度お礼を言った。 「お姉ちゃんと一緒に作ったの。きっとおいしい」 ツバキみたいに料理は上手くないけど、気持ちはいっぱい詰めたから。 リリは微笑む。 「えぇ。大切に食べさせていただきます」 ツバキはチョコを抱きしめた。 「ホワイトデー。よろしく」 「えっ?」 「じゃあリリ、凜太郎にわたしてくるから」 去っていくリリを呆然と見つめるツバキ。 「僕だけじゃなかったんだ…」 がっくりと肩を落とす。 ホワイトデーって何? end
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