128人が本棚に入れています
本棚に追加
ー下校ー
優「なぁ。桜って最近なんか元気ないよな?なんかあったのか?」
あったヨ。
でも、誰にも相談なんかできない。
できるわけない。
そっか。今考えてみると
今日1日ぼーっとしてたんだ。
桜「あ!大丈夫ダヨッだい…じょう…ぶ…だよ」
優「桜。どしたんだよ。全然大丈夫じゃないじゃん。相談たらなんでも言えってな?」
可憐「そうだよ!桜、泣いてるのに…大丈夫なわけがないじゃん!」
祐太「なんかあったんだろ?話せよ。」
優「そうだよ。ゆっくりでいいから。な。」
私は、もうこの場にいることがたえられなかった。
家に向かってるのに皆より先に行ってしまいたくなった。でも、足が動かない
可憐「ねぇ。どしたの?私たちにも言えないこと?」
優「桜。何か言わないと分からないよ。」
桜「……。」
祐太「なぁ。いったいどおしたんだよ。ついさっきまで笑ってたじゃん。」
可憐「桜。何も言わなかったら分からないよ?」
皆は私の気持ちが分からないよ。どんなに辛い日々を生きているか。皆は分からないよ。
桜「もう…ほっといて!」
私は、そう叫び走り去った。とにかく皆から姿を消したかった。
もう、何もかも忘れたかった。もう、何も考えたくなかった。
私は、全力で走った。
なのに、いつもなら家に着くのがすぐなのに
でも、走っても走っても
家に着かない。
なんで。なんでよ。
最初のコメントを投稿しよう!