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亮を見送った後 勇に支えられ美沙は自室に連れて行って貰った。
勇『足…痛くないか?』
美沙『うん…心配かけてごめんなさい』
勇『晩御飯は部屋に持ってくるから部屋で休んでなさい』
美沙『はい…』
勇は心配しながらも美沙が部屋に入って行くのを見送った。美沙の部屋からは亡くなった妻が美沙にプレゼントした形見のオルゴールが響いていた。
自室で美沙はお気に入りの母親から貰ったオルゴールを聞きながら何時ものようにクローゼットからフランス人形を出した。
このフランス人形も昔 亡くなった母親から買って貰った物で美沙の大切な友達とはこの人形だった。
美沙『ただいま沙夜…。遅くなってごめんね。学校でちょっと怪我しちゃったんだ…でもね神村君って男の子が助けてくれたから大丈夫なんだ…』
長い金髪で緑色の大きな瞳をしたフランス人形に美沙は沙夜と名前をつけ話をしていた。
すると沙夜と呼ばれたフランス人形は美沙に…。
《お帰り美沙…》
信じられない事だが沙夜という名前のフランス人形は言葉を話し意志を持っていたのだった。
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