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「良く言えたな、新名」
歩は優しい笑みをして沙羅に話しかける。もちろん右手で決めたアイアンクローは解かずに。
「そんなことないよ…今日何故かあの日の事を思い出しただけ…」
「奇遇だな、俺もなんだよ」
二人は顔を見合わせ笑い合う。
大半の生徒はそれを冷たい目で見ている。
「あ、忘れてた」
歩は甫にアイアンクローを決めていたことを思い出し、手を離す。
すると甫は途中で気絶していたようで、下でグッタリとしていた。
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