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~グラムについて~
グラム(Gram)は、北欧神話に登場する武器。その名は、古ノルド語(ゲルマン民族の言語。古北欧語とも)で、
『怒り』 を意味する。
後述の、『ニーベルンゲンの歌』のバルムンク、『ニーベルグの指環』のノートゥングのモデルとされる。
長さ二メートルの長剣で、北欧神話の主神オーディンの曾孫と言われる(定かではない)ヴォルスング王の長男として生まれた、英雄シグムンド、その息子のシグルスが扱った魔剣とされる。
オーディンが作り、シグムンドに託された物だが、オーディン自身が槍(後述の、グングニル)の一撃で砕いた。
これは、シグムンドを勇者と認め、彼の魂をいずれ来る最終戦争、『ラグナロク』で邪神ロキをはじめとする巨人の軍勢と戦う為に、シグムンドを殺し、天界の戦士たるエインヘリャルとして迎えるためであった。
その後、グラムは邪竜ファフニール(ファフニールは正確には、竜、もしくは蛇に変身するドワーフ)の弟にあたる小人の鍛冶師のレギンの手に渡り、シグムンドの息子のシグルスに修理して与えた。
シグルスはグラムでファフニールに倒すが、その心臓の血(竜血)を舐めたことで全ての言語を理解し、鳥の鳴き声から、
「レギンがファフニールを自分(=シグルス)に殺させ、ファフニールの持っていた黄金を独占するために自分を殺そうとしている」
ということを察知してレギンはシグルスに返り討ちにあって倒される。
グラムは、竜の血を吸った魔剣として描かれ、シグルスはジークフリートと同一視される。
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