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~エクスカリバーについてⅡ~
・名前の由来
王者の剣はカリバーンであり、別名では『コールブランド』とも言う。
ただし……
1、コールブランド(Collbranbe)
↓
2、カリバーン(またはキャリバーン)(Caliburn)
↓
3、エクスカリバー(Excalibur)
と、その名を変えてきたという説と、
1、カラドボルグ(Caladbolg)、カラドコルグ(Caladcolg)
↓
2、カレドヴルッフ(Caledfwlch)
↓
3、カリブルヌス(Caliburnus)、カリバーン(Caliburn)
↓
4、(Calibour)
↓
5、(Escalibor)
↓
6、(Escalibolg)
↓
7、(Excalibour)
↓
8、エクスカリバー(Excalibur)
と、名前を変えてきたという説からきているものがある。
(さらには、『そのカリバーン』という意味で『Et Caliburn』と書かれていたのが、後に誤記で、『EX Caliburn』になった、という説も)
※アーサー王物語の原典と言われる『ブリテン列王史』ではエクスカリバーは『妖精の国 アヴァロン』で鍛えられた剣としてカリバーンorキャリバーンと呼ばれている。
そのカリバーンがフランスに渡り、語源が変化しエクスカリボール→エクスカリバーに変化していったとされ、エクスカリバーの正式名称はカリバーン、またはキャリバーンであるという説が有力である。
・エクスカリバーの鞘
魔法の鞘は、後にアーサーの異父姉のモーガン・ル・フェイの策謀によって奪われてしまい、アーサーは死の運命を逃れられなくなっていく。
(モーガンは、アーサー王物語に登場する、アーサーの前に立ちはだかる魔女のモルガンや『ケルト神話』のモリガンと同一視される)
・エクスカリバーの形状
剣の形状において、昨今の一般的な西洋剣、またはゲーム等の影響からか両刃の剣であるというのが一般的である。
しかしながら、アーサー王が活躍した時代はサクス(ナイフ)を戦闘用に改良した『片刃』の刀剣、スクラマサクスが造られ、使用されていた時代と重なる。
実際に、アーサー王物語に関連した別の物語の挿絵には、アーサー王が片刃の剣を持った姿で描かれており、一概に両刃であったとは言い切れない、とされている。
(スクラマサクスとは、片刃の直刀で、『肉切り包丁や鉈』に似た外見を持つという)
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