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~カリバーン(Caliburn)について~
・カリバーンまたはキャリバーン(Caliburn)は、アーサー王伝説中に登場する『聖剣エクスカリバー』の原典名、または別名である。
ウェールズ地方では、『カレドウィフ』と呼ばれておりどちらもアイルランド語の『カラドボルグ』に由来し
『きらめく剣』 を意味する。
アーサー王伝説の原典と言われる『ブリテン列王史』にこの聖剣は登場し、『妖精の国 アヴァロン』で鍛えられ、妖精よりこの聖剣をアーサーが授かりサクソン人の軍勢470人をカリバーンのたった一振りで打ち倒したというエピソードがある。
~デュランダル(Durandal)について~
デュランダル(Durandal)は、フランスの叙事詩『ローランの歌』に登場する英雄・ローランが持つ聖剣の名前。
デュランダーナとも呼ばれ
『不滅の刃』 の意を持つ。
由来には幾つか説があり、『ローランの歌』では天使からシャルルマーニュ王(通称『カール大帝』)に授けられ、甥であるローランに授けられた。
また、古代ギリシャのトロイの戦いまで遡り、英雄・ヘクトルの使っていた剣だとも言われる。後に子孫に受け継がれ、アルモントという騎士が持っていたのを、ローランが倒して手に入れたという説もある。
・形状について
当時の剣の形態を考えると、ロングソード(馬上では片手、徒歩では両手で使う剣)の一種としてみなされる場合が多い。
その黄金の柄には……
1)聖ピエール(聖ペテロ)の歯
2)聖バジル(バシレイオス)の血
3)パリ市民の守護聖人である聖ドニ(ディオニュシウス)の毛髪
4)聖母マリアの衣服の一部
など、多くの聖遺物が納められている。
『ローランの歌』の作中では、「切れ味の鋭さデュランダルに如くもの無し」とローランが誇る程の切れ味である。
ロンスヴァルの谷で40万のイスラム軍に奇襲され、殿軍を率いていたローランはたった2万で戦うことになるが、メンツに拘るローランが援軍を呼ぶことを拒否した為にフランスの殿軍は全滅する。
瀕死の重傷を負ったローランは、デュランダルが敵の手に渡ることを恐れ、岩(もしくは大理石)に叩きつけて折ろうとするが、剣は岩を両断して折れなかったというエピソードは有名である。
ローランの死後、デュランダルはシャルルマーニュ王の元に戻り、その後の戦でも使われ続けたという。
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