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数日後、僕は母に連れられて土井という商店街に来ていた。もちろん、セキセイインコの雛を買う為である。
路上でのカラーヒヨコがなくなったように、この時は当たり前にあった商店街のバードショップも今ではなくなってしまったそうだ。
当時の僕は商店街で鳥が売っているという事に何も違和感を覚えず、賑やかに立ち並ぶ店の間を縫って歩いた。
人が大勢行き交い、所狭しと店が並ぶその商店街の一角に、インコやオウムなどを売っている店があった。
その店頭に、箱に入った鳥の雛があった。
僕は胸が高鳴るのを感じた。
店の人に聞くと、まさにこれがセキセイインコの雛だという。
羽毛には既に鮮やかな色がついており、生まれたてというわけではなさそうだった。
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