セキセイインコ

12/12
前へ
/14ページ
次へ
その中から二羽を選んで飼う事にした。まるで自分をアピールするかのようにぴいぴいと鳴いているインコの中から、二羽。 僕がまず目を付けたのは、鮮やかな黄色の羽毛の雛だった。他の雛より鳴き声が小さかったが、僕は直感的にこの雛に決めた。 すんなりと一羽目が決まり、もう一羽を選んでいると店員が、淡い水色の雛を指差して、 「これはよお喋るようなるで」 と言った。セキセイインコはオウム程ではないが、人の言葉を真似して話すのだ。 店員の言葉でその雛に決めた。 そうして、大阪のマンション十三階の我が家に、二羽のセキセイインコがくる事になった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加