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それは突然の、本当に予期せぬ出来事だった。
我の愛人のハル(春日)が交通事故に遭ったのである。
我は予定していたライブをキャンセルし、後始末を堕天に任せてメンバーと共にハルが運ばれた病院へと向かった。
「容態は思わしくありません。今夜がヤマかと…うわあっ!」
我の身体は勝手に動いていた。
貴様医者だろぉ!
そこの所を努力しろよぉ!
もう駄目みたいな口調で話すなよぉ!
そんな我を執事が抑える。
「主上、そんな事をしても意味が無いですぞ。とにかくハル姐さんの所に行きましょう」
努めて冷静に、そして力強く告げる執事の言葉に少し頭の冷えた我はハルのいる病室へと向かった。
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