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~始動~
ダンテの神曲で語られる地獄の最下層より更に下にある地獄、万魔殿。
その深奥部にある宮殿の一室に三人の漢が集まっていた。
一人は髑髏の肉面を付けた漢。
一人はスーツ姿の武骨で筋肉質な漢。
一人は猫耳(たまにはうさちゃん)を付けた愛らしい漢。
髑髏の漢こそが万魔殿の主、soasithである。
そして筋肉質の漢は彼の片腕で執事の呪神卿。
猫耳の漢は万魔殿のマスコット、うーさん卿であった。
当主が口を開く。
「バンドヲ組ムゾォ!」
「む…これはまた唐突な…何故に?」
腕を組んで唸る呪神。
「女ニモテ…ゲフンゲフン!モチロン布教ノ為ダヨォ!」
そう言いながらも執事に「分 か る よ な?」的なアイコンタクトを送る当主。
「ハァ…また例の気紛れですか…付き合わされる私の身にも…」
「執事ト我ハ親友ダロォ?水クサイ事イウナヨォ!」
「……分かりました。で、私は何をすれば良いので?」
「執事ハドラムダヨ。我ハボーカルトギターヲ担当スルヨ」
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