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~愛憎~
週一のメンテナンスが欠かせない身体のうーにゃん。
彼がメンテナンスの為に万魔殿に戻った時。
「また…人間界に行くの?」
そう言って後ろからうーにゃんを抱き締める幸鷹。
彼女は万魔殿の庭師で、うーにゃんのメンテナンスをしてくれる女性だった。
メンテナンスは大人の男女の行為を伴う為、二人は裸だった。
「幸ねえ…ボク、当主様や執事と一緒に頑張りたいんデシ」
「駄目よ…毎週ボロボロになって帰ってきて…私、もう見てられないもの」
そして長い口付け。
ゆっくりと口を離して幸鷹は言った。
「あのね…居るの…此処に…私とうーにゃん卿の子が…」
「ニャニャニャ、ニャンデスト―!」
そして呪神もまた…
「いい加減にしてよ!」
人間界で同棲中の女性に詰め寄られる呪神。
「夢でお腹の子が育てられるワケ!?現実を見てよ!」
「………」
「ねえ…私、呪の事が好き。もういいじゃないの。アナタと私とお腹の赤ちゃんと三人で平凡に暮らしていこうよ。確かに私は夢を追うアナタに惚れたわ。それは否定しない。だけど…だけどさ…」
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