その名は結城 沙織!

3/29

6644人が本棚に入れています
本棚に追加
/268ページ
「……何?その顔?」 ガビーーーン!!的な感じの効果音が似合う顔です。 実にマヌケな顔ですね。 「止めろぉぉっ!バカな考えを起こすんじゃねぇ!」 ガッ!と掴み掛かってくる小池。 「何の話だよ!落ち着けよ!」 小池の手を掴み、無理矢理引きはがし、乱れた制服を整えます。 「境也よ…悪いこたぁ言わねぇ。彼女だけは止めとけ」 「?」 言っている意味がさっぱりですね。 何を止めろと? 「だからよ。結城さんには惚れるな」 「何で?」 冗談は顔だけにしでほしいものです。 何でコイツにそんなこと言われなくちゃならんのですか。 「オレが いつ 何処で 誰を好きになろうと、オレの勝手だ。お前にとやかく言われる筋合いなんかないね」 「まぁ話を聞けよ。お前が何も知らないまま彼女に告白しちまったら、下手すりゃ登校拒否なんてことになるかもしれんぞ」 「だぁかぁらぁ!!理由を言えよ!理由!」 じれったい奴! コイツを学校に来れなくしてやろうかと思いましたが、今は話を聞くことにしましょう。
/268ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6644人が本棚に入れています
本棚に追加