鬼の生徒会長

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「いやいや!何をバカな事を言っているんだ凛子! 2階だって!に・か・い!」 「もぉ!会長はバカですかぁ!? 5階ですよ5階!こんなこと小学生でも知ってますよぉ!」 生徒会室に響く2人の美少女の怒声。 生徒の少ない放課後とはいえ、さすがにこのボリュームでケンカされると堪ったもんじゃありません。 すぐにでもこのケンカを止めたい所なのだが… これだけは言わせていただきたい。 おめーら2人とも大バカです。 2階だろうが5階だろうが死海だろうが、そんな事はどうだって良いんです。 じゃぁ何にイラついてるか? そんな低レベルな問題を種に、ヤンキー見たいな大声でケンカをしている事にイラつきを覚えてるんです。 さっきも言いましたが、いくら生徒が少ない放課後だからといって、そんな大声でケンカされては近所迷惑です。 お隣の職員室に住む教員の方々に迷惑が掛かりまくりでございます。 凛子さん。あんた5階から目薬って…本気ですか? 高すぎですよ。どう考えても。 ~二階から目薬~ 2階にいて、階下の人に目薬を差すこと。もどかしいこと、また 遠回しすぎて効果がないことのたとえ。 ~五階から目薬~ 5階にいて、階下の人に目薬を差すこと。もどかし過ぎること、また 遠まわしを通り越して、もはや全く別の方向に向かっていることのたとえ。
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