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うん。イマジンブレイカーもいいけど空気ブレイカーも結構必要な能力だよね。
オレの右手は、触れればどんな重い空気もこっぱ微塵なんだぜ!
かっけぇぇぇ! 上条さんにも引けをとらない!
「ねーねー♪どうせヒマなんでしょ? 遊ぼうよー」
そこでオレはハッと我に返った。
なんと男は上の空になっている会長の肩に手を掛けているではありませんか!
これは良くない!けしからんですよ!
「ちょいとお宅!その人 今色々な意味で可哀相な状況にあるんだからさ!ちょっと放っておいてくれないか!?」
ここは男のオレがどうにかしなければダメ。
そんな格好良い台詞を吐き捨て、オレは会長にベタベタとくっついている男の方に手を置いた。
すると…
「うっせぇ!触んじゃねぇよカス!」
ブォン!
「ぴゃぁぁ!!?」
男の右拳が目の前を通っていったではありませんか!
暗くて距離を測り間違えたようで。
薄暗くて助かった…!
と、安心してたのがバカでした。
まさか2撃目がくるとは予想もしてなかった訳で…
ゴッ!
「ぶっ…!」
綺麗な右ストレートを頂きました。
ありがとうございます。
「けっ…弱ぇクセに格好つけてんじゃねぇよ…クズ」
ジーンと鼻に痛みが走り、何やら暖かいものが手に流れ落ちてきます。
くっそぉ…この男…
いまどきリーゼントだと…!?
格好良すぎるだろッ…!
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