鬼の生徒会長

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「ちょっと!?大丈夫!?境也!?」 なんと珍しい事に結城が心配をしているではありませんか! 普段はオレの事を奴隷奴隷とか言ってこき使っている結城がッ! 「鼻血が酷いわね…ほら。これを鼻に詰めなさい…少しはマシになるから…」 「お…ぉぉ……」 これは何のドッキリですか!? というか、目の前にいる結城は本当に結城!? 「ほら!早くしなさい!出血量がハンパじゃないんだから!」 そう言って急かす結城の右手には、丸い何かが乗っています。 恐らくは丸めたティッシュかガーゼ。 くぅ…! すまない結城…オレはお前の事を誤解していたようです! そのお前の優しさ…有り難く受け取らせてもらいます! 溢れ出る涙を拭い取り、オレは結城から優しさの固まり(鼻詰め)を受け取る。 ありがとう結城! 鼻詰め!ソォォォォォチャアァァァァクッッ!! ズボッ! 「…何コレ?すっげぇ固くて痛いんだけど」 「うん。そこでさっき拾ったの。丁度良い大きさの小石でしょ?」 小石だとぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!?
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