鬼の生徒会長

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しかしまぁ……会長の素顔があんな破壊神だったとは… 結城に匹敵するやもしれぬ鬼畜度でありました。 『会長?うん。強ぇよ。そのおかげで生徒達はビビっちまってさぁ~!だからこの学校の風紀は乱れねぇの』 そういえば冬真さんがそんなことを言ってましたね… ウソじゃなかったのか… そんなことを考えながら、もうすっかり暗くなってしまった下校道を歩く。 隣には、やけにご機嫌な会長と、そんな会長にライバル的な視線をぶつける結城。 ……これからは会長の扱いに気をつけます… この人絶対に弄られキャラだと思ったのに… あんな恐ろしい姿を見ちゃったら…怖くて弄れません… 「おっと。君達はそっちなのか? 私はこっちなのでな、ここでお別れだ」 いまどきリーゼントなチンピラ殺害事件の現場から少し歩いた分かれ道。 そこでオレ達と会長は別れた。 「じゃあな。気をつけて帰るんだぞ」 「はい。会長もお気をつけて」 …まあ心配しなくても会長なら、たとえラージャンに襲われたとしても平気だと思いますがね。 むしろ返り討ちにしてしまいそうで、ラージャンの方が心配です… 明日 会長がラージャン装備で登校してきたらどうしよう…
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