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「ふふ…では、自己紹介も終わったようですし、仕事でも始めますか?」
相変わらずスマイルマンの副会長。
カバンから紙束を取り出しながら、そう呟く。
しかし…
「いや!待つんだ時雨ッ!やはり仕事前の一杯ということで…紅茶を…」
そんな副会長を止めたのは、黒髪美人の生徒会長こと、宮古上 聖華さんでした。
この人ダメだッ!
会長なのに!生徒会長なのにサボる気まんまんだッ!
「いいえ、ダメです会長。朝は時間が少ないんですから、紅茶など飲んでいる時間あはありません」
「くッ…いや、しかし!」
「ダメです。それとも、今紅茶を飲んで、午後の紅茶を無しにしますか?それなら…」
「よぉし!働くぞ貴様らぁぁぁ!」
突如 勃発した紅茶バトルは、副会長の圧勝という形で幕を閉じた。
恐ろしや時雨さん…
こうして、オレ達は生徒達が集まり始める時間まで、ひたすらと書類を片付け続けた。
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