6644人が本棚に入れています
本棚に追加
「…う…うぅん…………ハッ!?」
何だか急に息苦しくなり、布団を跳ね退けて飛び起きるオレ。
額の汗を拭い、大きく息を吐く…
薬品の臭い…ここは保健室か…
しかし、なぜこんな場所に…?
ハッキリしない記憶を揺さぶり、半ば強引に記憶を引き出す。
…………そうか、オレ確か会長に…
「なるほど…じゃあここは保健室じゃなくてあの世か」
「おい、私を殺人犯にするつもりか貴様…」
ビクゥッ!
いたんですか会長!?
ふと、声のした方に目をやると、パイプ椅子に腰掛けた会長が腕を組んでいました。
「…いたんですか」
「何だ。いたらダメなのか」
「いや、そういう訳じゃないんですが…」
不機嫌な顔になる会長に、思わず苦笑い。
すると、オレと目が合った会長は急にモジモジと顔を赤らめて…
「せ、生徒会長が生徒の心配をするのは当然だろうがッ…!」
「会長…」
「オレがこうなっているのは、会長のせいです」
「ぐっ…!」
何が
「ぐっ」
ですか。
原因はアンタですからね。
最初のコメントを投稿しよう!