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ズリズリとベッド下から這い出てくる凛子さん。
貞子が可愛く見えてくる程に恐ろしい動きである。
「ふ…ふふふ……境君…」
ヤバイよヤバイよ。
コレ絶対に危ないよ。色んな意味で。
「ここは保健室だよねぇ…」
「…そうですけど、ソレが何か?」
「若い男女が保健室で2人きり…この状況からやるべき事は決まっているんじゃないかな?」
服に付いたホコリをパタパタと払い落とし、ニッコリと笑う凛子さん。
この笑顔を発動させたら、もう危険信号です。
まだ1ヶ月にも満たない付き合いですが、分かります。
これはもうレッドゾーンに突入していますね。
「…凛子さん、早く生徒会室に行きましょう…会長も早く来いって言ってましたし」
秘儀!話題変更の術ッ!
「ここで身体を温め合ってからでも遅くは無いと思うんだけど?どうかな?」
くっ…!秘儀が通用しないッ!
コレは本格的にヤバくなってきたぞ…
「でも凛子さんッ!今日はちょっと暑いですし、温め合う必要は無いんじゃ」
「何言ってるの?今日の最低気温は5度だよ境君。今月最大の寒気じゃない」
ぐぅっ…!
気温のバカヤロウ!何で今日に限って温度を下げるんだッ!
このままじゃオレの貞操が大変な事にッ…
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