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「で、何でこうなった」
何故ッ…オレが凛子さんを背負うハメになってる訳!?
「お前男だろ。女の1人や2人くらい背負ってやれよ」
腕組みをしながらそんな事を呟くダメ保健医。
確かに、コイツの言う通りだ…
この人が先輩だとはいえ、この人は女性。ガール。おにゃのこ。
男のオレがサポートしてやるのは自然の摂理。
「はぁ…仕方ないな」
覚悟を決め、このまま生徒会室に向かう事に。
もう今度からはこの人にはあまり関わらないようにしよう…
「じゃ…失礼しました…」
「おう。もう二度と来るんじゃねーぞ」
「お前絶対にチクってやるからな」
そんな捨て台詞を残し、オレは保健室を後にした。
「ったく…何でオレが…」
誰も居ない廊下で、グチを零しながら歩く。
というか、誰も居なくて正解だなコレ。
こんな姿、誰かに見られたくねぇよ。
何か恥ずかしいよ。
だってこの人スカート短いんだもの!
オレ、生フトモモを触っちゃってるんだぞ!?
こんなの…こんなのッ……!
興奮するじゃねぇぇぇぇぇかぁぁぁッッッ!!
ハッ…いかんいかん!オレとした事がッ…!
落ち着け…クールダウンだ境也!
「ふぅ…危なかったZE!」
「何が危なかったの?私のフトモモ?それとも胸?」
「まぁ胸もアリでしたけどぉ…やっぱりフトモモっすかねぇ!あんなに柔らかいとは思いもしなかっ…………………た?」
…あれ?
オレ誰と話してんの?いや、分かってるんだけども。ここでオレと会話できる人物は1人だけ。
「きゃッ!境君ったら!エッチ!」
ミス凛子ですよね。
「…いつ起きたんですか?」
ダラダラと額から流れ落ちる冷や汗。
サー…っと顔から血の気が引いていくのが分かる…
「え~っとぉ…ぶっちゃけると始めから起きてたかなぁ?」
「ぶっちゃけ過ぎです。つーか、ふざけんな。流石にオレもキレますよ?」
これほどまで殺意を覚えたのは初めての経験だった。
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