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「くッ…やるわねッ!境君!」
「へへッ…凛子さんこそ…」
いや、だから何やってんだオレ。
何だよこの
「ふっ…強いなぁお前…」
「けッ…テメェの方こそ…いいパンチだったぜ…」
拳で語り合った不良達みたいな雰囲気ッ!?
ちょっと青春みたいな~…って、やかましいわッ!
「もう…とにかく降りてくださいよ。自分で歩いてください」
とにかく、これ以上ノッてしまうのは良くない。
ここはさっさと凛子さんに降りてもらって…
「イヤだよ。降りたくないよ」
「ダダをこねてもダメですッ!降りてださい!」
「パトラッシュ…私はもう疲れたんだ……何だかとっても眠いんだ…」
「そんな名シーンを利用したってダメだぁぁぁ!!」
ありとあらゆる手を使い、必死でオレの背に乗り続けようとする凛子さん。
そんな昔のアニメの名台詞を持ってきたってオレの心は動かない…!
だいたい凛子さんってフランダースの犬とか、正直あんまり詳しくないでしょ!?
だって年代が違うもの!それ以前にアニメとか興味なさそうだし!
「…凛子さん、その台詞って何のアニメか知ってます?どうせ何も知らずに使ったんでしょ?」
「失敬なッ!それくらい私だって知ってるよ!」
「フランドールは犬でしょ!?」
「それ犬じゃなくて吸血鬼です」
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