その名は結城 沙織!

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キーンコーン…… 1時間目終了のベルが鳴り響き、10分休憩の時間となった。 オレは頬杖をつきながら窓の外を眺め、小池の言葉を思い出していた… 『結城さんはただ告白を断るだけじゃねぇんだよ!』 『あん?』 『告ってきた相手にボロカス言ってフるんだよ!フられた奴の中にはショックの余りに登校出来なくなった生徒もいるらしいぜ…』 『…』 『だから悪いこたぁ言わねぇ。止めとけ』 ボロカス……ねぇ… あの女神様に限ってそんなバカな話が有るわけがない。 どうせフられた奴が腹いせに変な情報を流しただけだ。 しかし、小池も小池だ… そんなデタラメ情報なんか信じて… 本人を見れば分かるでしょ。あの女神様はそんな過激な人じゃないことくらいさ… チラリと小池に視線をズラしてみると、小池の野郎は机に突っ伏してグーグーと寝息を起ててやがりました。
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