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ゴゴゴゴゴゴ…
やたらとオレにくっついてくる凛子さん。
それが気に入らないのか、結城から剣八さんばりの殺気が漏れ始めます。
「えぇっと…凛子さん?ケンカは…ね?ダメですよ?ね?」
「ケンカなんかしてないわよぉ~!あっちが勝手にキレてるだけでしょぉ?」
いや、まぁそうかもしれないけどッ!
どう考えても原因はアンタにあるような気がします!
何故そんな必要以上にくっつくんですか!?
どう見ても結城を挑発してるようにしか見えないんですけどッ!
「まずはオレから離れましょう!ねッ!?そうすればきっと…」
そうすればきっと結城も落ち着くから!
そう言うつもりだった…
しかし、ここで予想外の出来事が起こる。
「境君は私の事…キライ……?」
「う、うえぇぇぇぇぇッッ!!?」
凛子さんの目に涙がッ!
何このカオスな状況ッ!?まるでオレが凛子さんを泣かしたみたいな!
オレなんかマズい事いいましたか!?えぇ!?
「ちょッ…ちょっと凛子さん!?何で!?何で泣くんですか!?」
終いにはズルズルと鼻まで啜り始めます。
「…だって、だって境君は私の事が嫌いなんでしょ!?」
「いや!別にキライって訳じゃぁ…」
「今の言葉、ウソとか言わないわよね?」
「…は?」
ウソ泣きですか。そうですか。
チクショウめッ!
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