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「確かに境君はこう言った…キライじゃないって…これは本当…?」
ケロッと態度を変えた凛子さんは、無表情のままオレを壁際に追い詰めます。
そしてそのまま壁際に追い詰められたオレに覆いかぶさるようにして、凛子さんはピッタリと体を密着させてきます。
「ねぇ?確かにそう言ったわよねぇ…?」
右手でオレのアゴをくいっと持ち上げ、吐息のかかる距離まで顔を近づけてくる凛子さん。
エ、エロいッ…!
非常に色っぽいその声と表情に、オレの心臓は大きく脈打ち始める…
「じゃあ、私の事を好きかキライかで例えるなら、好きって事なんだよね?」
「そ、そりゃあ…まぁ……そうなるんじゃないですかねぇ…?」
確かにキライではない。
まぁ多少はウザかったりしつこかったりするが、好きかキライかと聞かれれば好きな部類に入ると思う。
しかし、それはあくまで先輩としてであって、決して異性としてではない訳だ。
LoveではなくてLikeなのだよ!
しかし、この先輩は
「じゃあ私とキスくらい出来るよね…?」
「…はいぃぃぃ!?」
凄まじい勘違いをしているようです。
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