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頭突きをくらった凛子さんはそのまま気絶。
ぐったりと地面に倒れ込んだ。
取り敢えずこれで結城がオレを助ける理由がなくなった。
イコール結城が凛子さんを殺す必要がなくなった訳である。
これで一安心だ…
そう思ったのは間違いだった。
あろう事か、結城の野郎、気絶している凛子さんに消火器をロックオンしてやがった!
そして、そのまま何の容赦もなくそれを振り下ろす結城。
「うぉぉぉぉぉぉぉッッッ!!」
凄まじいスピードで凛子さんを抱き抱えるオレ。
そして、先程まで凛子さんが倒れていた場所には、真っ赤な鉄の筒が衝突。
廊下のタイルが軽く砕けやがった。
「…何をやっているの?境也?」
「お前が何やってんだッ!今のはマジでシャレになってねーぞ!?」
凛子さんを腕に抱えながら、結城から少しだけ距離を取る。
今の結城は本気でヤバい気がするぞ!
目がスクールデイズ並に座ってるしッ!
これは包丁でめった刺し…じゃなくて、消火器でめった打ちフラグが立ったのではなかろうか!?
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