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うだるような暑さに見舞われた今年の夏。
気温が40度を超えるという、とんでもない猛暑となった今日であるが、もう7月も後半。
明日からいよいよ夏休みとなった。
そんな訳で、現在の教室はバカみたいにハイテンションな連中ばかり。
まったく…このクソ熱いのに、よくそんなにはしゃげるもんだ…
「お~す!境也ぁ!明日から夏休みだなぁぁ!」
クラスのテンションについていけず、教室の隅で呆けていると、我が悪友である小池がひょっこりと顔を覗かせた。
おい何だ、その頭に乗ってる女性用の水着は。
どこから持ってきた!?
「夏と言えば海ッ!海と言えば…何でしょうか!?」
「はぁ?しらねーよ…ワカメ?」
「かぁー!これだからリア充はッ…水着だよ水着ッ!」
暑さで何も考えたくなかったオレが適当にはじき出した答えが気に入らなかったのか、小池の野郎は「は~あ…」といった様子で額に手を当ててため息をつきやがった。
うぜぇ…
「いいか!?海に行ってただ泳ぐだけってのはバカのやる事だッ!男なら水着観察ッ!しかもビキニ!ワンピースタイプは認めねぇ!」
何か急に力説し始めたんだけどコイツ。
頭に被ってる水着を手に握り直して力説し始めたんだけどコイツ。
「水着女子はオレ達…男の夢ッッ!真っ白なフトモモ!揺れる乳ッ!まさにパラダイス!」
「…何が言いたい?」
「簡潔に言おう…境也ッ!海に行こうッッ!」
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