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くっそぉ……緊張しやがります……
バックンバックン暴れる心臓をグッと押さえ、歩いてくる彼女に視線を合わせ……
「…」
めっちゃ無表情ぅぅぅ!?
何アレ!?なんであんなに殺風景な表情!?
草木の1本も見当たらないんですけどっ!ほんの少しの緑すら見当たらないんですけどぉぉぉっ!
なんですか?巨神兵でも通ったんですか?あなたの顔の上を巨神兵が通過したんですか?
全部焼き尽くされたんですか?
とても目なんか合わせられる状況ではありません…
耐え切れない雰囲気に、視線を彼女からフッと逸らしてしまいます。オレ情けない。
このまま時間が止まればいいのに。などとくだらない事を考えても、彼女の足音はどんどん近くなってきます…
……えぇい!根性を見せろオレェェ!!
当たって砕けろよオレェェ!
いっそのことコナゴナになるまでオレを砕いてもらえれば逆に楽なんだ。
さぁ、結城さん。言葉という名の鉄槌を、オレの頭に振り下ろしてぇぇぇ!
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