その名は結城 沙織!

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覚 悟 は 決 ま っ た 。 ギュッ!っと拳を握り締めて勇気を奮い立たせると、オレは俯いていた顔を一気に上げました。 「あの!結城さっ……って、いねぇぇぇぇぇ!?」 なんということでしょう。 目の前から近づいていたハズの彼女が忽然と姿を消してしまいました。 え?何コレ?なんのドッキリ?なんのマジック? さっきまで正面から近づいてきてた彼女はいずこへ? そんなドラゴンボールみたいに瞬間移動とか出来る訳… 「ねぇ」 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 真横におられました。 真横から肩を叩かれました。 「な、何?なんでそんなにビックリしてんの?」 「え…ぁ、いや……なんちゅーか……ノリ…かな…?」 ノリで叫ぶってなんやねん。 適当にごまかし過ぎ。オレ情けない。 「あっそう……で、何か用でもあるの?呼び出したのアンタでしょ?」 オレのバカみたいな返答に呆れたのでしょう、不思議そうな表情をしながら尋ねてくる彼女。 このミスはイタイですね。 何もない所で急に叫びだす男なんぞ、誰も相手になんかしてくれませんね。 こりゃ確実にフられますね。 ありがとうございます。
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