その名は結城 沙織!

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「掃除をさせてください」 廊下のど真ん中で土下座をしながら、オレは頼み込みました。 とても年頃の女の子が住んでいる家とは思えないこの家。 掃除をしなければ、気が済まないんですよぉぉ! 「ダメよ。そんな時間は無いわ!そんなことより朝ごはんを作って!お腹が減ったのよ!」 そう言いながら、結城はオレをリビングに引っ張っていきます。 くそぅ!掃除がしたい!掃除をさせてくださぃぃぃい! 「冷蔵庫の中のもん適当に使っていいから!台所も好きに使っていいから!さっさとしてよね!」 「え?ここ台所?肥溜めの間違いじゃないの?」 結城の見事な右ストレートが、オレの左頬を打ち抜いた。
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