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「くそ!また見失った…!」
「まだ遠くには行ってねぇ!捜せ!」
少し離れた辺りで、そんな会話が聞こえてきます。
そして、バタバタと足音が遠ざかって行くのを確認して、物影からヒョッコリ顔を出してみました。
誰もいないようです。
「ふぅ……オレとしたことが…追われていることなんかすっかり忘れてたぜ…」
念のため、もう一度周りを確認。
人影は無し。オッケーオッケー!
もう出ても平気でしょう。
「よっこいショウイチ!」
懐かしいネタです。
「さて…どうすっかな……今日は教室には帰れないし……保健室で昼寝でもするか」
「保健室なら、今は行かない方がいいわよ。先生機嫌悪いから」
「あぁ…マジか。なら止めといた方がいいな……あの先生機嫌悪いと何を仕出かすか………ん?」
あれ?オレって誰と話してんですか?
余りの違和感の無さに、思わず普通に会話をしてしまいましたが、オレさっきまで独り言を呟いてたハズですよね?
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