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声の主らしき人物に目をやると…
「おぉぉぉ!やっぱり沙織ではないかぁぁぁ!会いたかったぞぉぉぉ!」
いきなり突進してきやがりました。
それをオレと結城は可憐にかわします。
ドッカァァァ!
後ろの壁に激しく激突する彼。
その衝撃であらゆる小物や家具などが部屋中に散乱してしまいました。
「ぐふっ……やるな、沙織…流石は僕が惚れた女…だ…」
よろりと力なく立ち上がる少年。
ほぅ…この人 よく見たらもの凄いイケメンじゃないか。
でも、それだけに残念です…
顔がホコリでドロドロだ。
せっかくの顔が台無しじゃなですか!
「ふぅ…で、今日は一体何の用だい?この前の返事を返しにきてくれたのかな?」
服に付いたホコリを払い落としながらニッコリと微笑む少年。
服のホコリより先に顔の方をどうにかした方がいいと思うのはオレだけではないハズです。
「この前の件は却下って言ったでしょ?見ての通り、私にはコイツがいるから」
そう言って、結城はオレの肩に手を乗せます。
オレだけ仲間はずれにするのは止めてくれませんかね?
話の内容が見えないんですけど。何の話をしてるんですか?
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