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「なっ!なあぁぁぁぁ!?ボクの誘いを断っておきながら、そんなパッっとしない男を選んだのかぁぁぁ!!?」
悪かったな。パッっとしなくて。
アンタみたいな超美少年と一緒にしないでくれませんか。
しかし、そんなことより…
「おい。一体何の話をしてるんだ?」
今1番の疑問を結城に尋ねます。
いい加減オレも会話に混ぜてくれないとね?オレ空気になっちゃうよ?
「おい貴様ぁぁぁ!沙織に対して馴れ馴れしいぞ!離れろ!沙織から10m離れろぉぉぉ!」
人差し指をオレに突きつけながら叫ぶ彼。
10m離れろってことは、この部屋から出てもいいんですね?
オレもう教室帰っていいんですね?
ありがとうございます。
「じゃ、結城。彼が嫌がってるみたいだからオレ教室に…」
「ダメよ。アンタは私の言うことを聞いてりゃいいの。その他の奴の言葉なんて無視すりゃいいのよ」
おい少年。
アンタその他って言われてますよ。
完全にオマケレベルとして見られてますよ。
「沙織ぃぃぃ!何でそんな地味な奴を選んだんだぁぁぁ!」
ガックリと膝から崩れ落ちる少年。
コイツなにげにヒドイこと言いやがりますね。
でも、この落ち込みようは流石にタダ事じゃなさそうです…
「なぁ。ちょっと可哀相になってきたんだけど……オマエ一体何をしたんだ?」
「別に何もしてないわよ。ただ、コイツが「僕をアナタの奴隷にしてください!」って頼むもんだから断っただけ」
あぁ、ナルホド。
コイツって奇妙な性癖を持ってたんですね。
色んな意味で可哀相です。
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