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「あんな無理矢理でよかったのか…」
「文句あんの?」
「イエ。アリマセン」
放課後。
夕焼けで紅くそまった教室で、帰りの荷物をまとめます。
昼のアレ…生徒会のやつね。
オレ生徒会に入っちゃいました。
結局、あのあと例の美少年が教師にオレと結城の入会の許可を貰ってしまったらしいです。
明日から少し早めに家をでなければならなくなったチクショウめ。
何でこんな面倒なことに…
「明日からは7時に私の家にくること。オッケー?」
「…はぁ。分かったよ」
どうせ拒否権はない事を悟ったオレは、素直に従うことにします。
「あ、そうだ。明日の朝ごはん…」
何かを思い出したかのように、結城が呟きます。
あぁ、そうか。オレ朝飯作っあげないとダメなんだ。
しかし、下手な物を作ってしまうと今朝の二の舞になっちゃいます。
「そうだ。明日の朝のメニュー何がいい?」
あらかじめ食いたい物を聞いとけば大丈夫ですよね。
なるほど、オレは天才だったのか。
「あ!アレ食べたい!」
「何だ?」
「フォアグラとキャビア」
「ムリに決まってんじゃねーかぁぁぁ!!」
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