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ギャーギャーと騒ぐ2人。
結局オレ達は立ちっぱなしです。
「結城。オレ達はずっと立ちっぱなしなのか…?」
「…何よ。そんなにあの女の横に座りたいの!?」
「いや、別にそんなこと言ってねぇだろ。つーか何でキレてんだ」
「べ、別にキレてなんかいないわよ!このバカッ!」
「ぼびゅふっ!!?」
綺麗な正拳突きだぁ…
あ、綺麗なお星様も見えるよぉぅ~!
相変わらず容赦の無い攻撃ですね。
意識がぶっ飛びそうになりましたが、そこは根性でなんとか乗り切ってやりました。
うん。オレ 最近タフになってきてる。
「だからよぉ!オレが先に誘っただろーが!」
「うるさいわねぇ!だから結城さんをそっちに座らせるって言ってんでしょ!あぁ!この話はもう終わり!
境くん♪早くここおいで♪」
「てめぇ!何勝手に話を終わらせてんだぁぁぁ!」
口から火を吹きそうな勢いで叫ぶ冬真さん。
こんな状況で凛子さんの横に座れば、きっとオレは冬真さんに食い殺されてしまうだろう…
そんな事を考えて、1人でビビってたオレの腕を誰かが掴んできたのです。
「ほら。早くこっち座りなよ♪」
凛子さんでした。
もう待てんと言わんばかりに、グイグイと腕を引っ張ってきます。
引っ張られるがままに、体をソファーに向かわせます。
だが、ここで思わぬハプニング!
「私の奴隷よ…気安く触んじゃないわよ…」
ボソリと、ほとんど聞こえないような声で結城が呟きやがりました。
ついに本性を現したか!
もの凄い怒りが言葉に詰まっていた…気がした…
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