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「はぁ…はぁ……た、助かりました…副会長…」
「いえいえ。悪いのは凛ですので。それに、部下の問題を解決するのは私の仕事ですから」
もうダメだと、死を覚悟した瞬間、なんとも絶妙なタイミングで時雨さんが戻ってきてくれました。
もう神としか言いようの無い存在です、時雨さん。
「凛。境也に謝りなさい」
「えー!何で私だけぇ!結城さんだって同罪でしょー!」
仰るとおりだ凛子さん!
コイツも同罪。悪いのはアンタだけありません!
「いいえ。沙織は悪くはない。沙織も言っていたでしょう?境也は沙織の私物だと。所有者が自分の物をどう扱おうが、悪いことでは無い」
「副会長ぉぉぉ!!? おかしいよね!? 今のはおかしい! オレはコイツの私物なんかじゃありませんからね!?」
え…?といったような表情になる時雨さん。
この人ホントはバカなんじゃないの!?
いや、天然か!?
「……と、まぁ今のは軽いジョークです。沙織も謝りなさい」
ウソですね。わかります。
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