鬼の生徒会長

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「沙織!ここに座るがいい!」 光夜は自分の膝をポンと叩きます。 隣に座れって言ってましたよね? そこは隣じゃないよ。膝の上って言うんだよ。 しかし、結城はそんな彼の言葉などガン無視。 冬真さんの横に腰を下ろしちゃいました。 何も言えない様子の光夜。 もう光夜が気の毒で仕方がありませんでした。 「紅茶が冷めてしまいます。いただきましょうか」 それを合図に全員が一斉にカップに手を伸ばします。 ズズズと液体をすする音が、ムダに広い生徒会室に響くだけ。あとは何も聞こえません。沈黙です。 そんな沈黙を、冬真さんが思わぬ質問でぶち破ってくれました。 「なぁ、沙織と境也って付き合ってんの?」 「ぶひゅぅぅぅぅぅ!!?」 口に含まれていた紅茶を勢い良く天井に向けて噴射。 なんという不意打ち。 冬真さん……恐ろしい人…
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