鬼の生徒会長

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「な、何を言い出すんですか!」 「お、いい反応してくれるなぁ。ホントに付き合ってたりしちゃう?」 違います。 誤解です。果てしなき誤解ですよ冬真さん。 間違っても恋人同士などという夢のような関係ではないです。 むしろ、真逆。 オレの立場はコイツの奴隷。 間違ってもそんなこと言えませんがね。 「違うわよ。コイツは私の奴隷」 えぇ、何の躊躇も無しに言っちゃってくれましたとも。 ありがとうございます。 「奴隷? ハハハ、面白い冗談を言う奴だな! なぁ境也。沙織ってこんなキャラなのか?」 「いや、オレに聞かれましても…」 本人は決して冗談で言ったつもりでは無いみたいですけどね。 本気も本気。大マジですよ。 一方、部屋の隅では、光夜が真っ黒な負のオーラを漂わせながら、地面にめり込んでいたのは言うまでもありません。
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