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「境くん…大丈夫?」
「保健室…行って来ていいですか…」
よかった。殺されずにすんだ。
半殺しにはなったけど。
オレを殴ってスッキリしたのか、結城の顔から鬼は消えていました。
「あー。スッキリした」
なるほど。オレはサンドバック的な利用方法をされた訳ですね。
泣いていいですか。
暖かい紅茶でも飲んで、このブルーな気持ちを捨て去ってしまおう…
そう思い、紅茶を口に流し込みます。
「境くん。紅茶が塩の味になっちゃうよ?」
「うん。もうすでに手遅れでした…」
なんという事でしょう。
知らぬ間に流れていた涙が、紅茶を塩味風味に調理してくれていたのです。
これはこれで悪くないかもしれない…
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