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この話は、某タレントさんの実体験です。
今はタレントが職業のD男さんが大学生だった頃に体験したそうです。
大学3年生になりたての頃、自分が所属するサークルにひとりの男が入会して来ました。
そいつとは、学部は違うものの、同じ年齢という事もあり、妙にウマがあった。
すぐに、お互いのアパを行き来する程、親しくなった。…が…。
やつは大学から少し離れた、安アパートの2階に住んでいた。
8畳一間の風呂無しである。
お世辞にも、快適とは言い難い部屋で、一人暮らしをしていた。
ちょくちょく…というわけではないが、その部屋に行くと、…いつも何故か、いたたまれなさを感じていた。
…何処からか、刺さるような視線を感じていたからだ。
それは、一歩部屋に踏み込んだ直後から、感じるのだ。
…さすがに毎回同じ感じがするので、逢う度に引っ越しを勧めたが、何故かやつはいつも曖昧に話を濁し、決して引っ越そうとはしなかった。
そんなやつの姿を夏休み以降、急に見なくなったのだ。
自分は心配になって、やつのアパートへと向かった。
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