54人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
6月の蒸し暑い放課後
俺は、誰もいない教室のベランダにいる・・
「お、お、俺と、つ、付き合って下さいっ!!!」
俺の名は成瀬悠太(なるせゆうた)市内にある公立高校の二年生。
・・・俺は今、人生初の告白をめちゃくちゃ噛みながらも挑戦している。
「・・・」
彼女の名は佐藤夏希(さとうなつき)
夏希ちゃんは俺と同じ二年生。同級の男子の間で超人気のアイドル的存在で、とにかく可愛い!
うわぁ・・・やっぱり駄目か・・・そりゃそうだよなぁ・・・俺なんかが相手にしてくれる訳ないよな・・・・
「・・・・・」
もうやだこの沈黙・・・死にたいわ・・・
「・・・うん」
!?
「・・・わかった」
・・・えっ!?
なっ、なんだこの答えは・・・
待て待て、俺は最初なんて告白したんだっけ・・・
あれ?確か、『付き合って下さい』って・・・
それで沈黙の後に・・夏希ちゃんは『うん、わかった』・・・って
確かに言ったよな
動揺を隠せない俺・・・再び沈黙が続いた・・・
「あ、あのさぁ夏希ちゃん・・・つまり、その・・OKって事?」
「・・・うん」
「ほ、本当に!?本当に俺でいいの?」
「本当だよ・・悠太君がいい・・・」
き・・・キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
神様仏様女神様奇跡をありがとうございます!!!
最初のコメントを投稿しよう!