始まり

2/4
前へ
/121ページ
次へ
2‐2教室― 今俺のクラスでは 明後日のクラスマッチのことで 話題がもちきりだ。 俺は宰艀高校2年生 (ざいふこうこう) 弓削 政孝 (ゆげ まさたか) 自慢できることと言えば 友達の多さかな? 学年の半分以上は友達だ。 「政孝~何にでる~?」 こいつは 狩野 裕太 (かりの ゆうた) 今年初めて同じクラスに なったけどなかなか 気があう奴。 「バカお前まだ競技 決まってないだろ!」 「あぁそっかぁ~」 全然気にしてない… こいつのこういうとこも なんか好きだな。 キーンコーンカーンコーン… 「やべっ!先生くるぞ!」 ザワザワ… ザワ… いきなり騒がしくなる教室。 しばらくして静かになる。 5分… 10分… 何分たっても先生は現れない。 「ゆきち遅くね?」 俺らの担任福沢先生。 福沢という名字というだけで ゆきちと言われている。 生徒思いのとても優しく 明るい先生だ。 「ゆきち大丈夫かな?」 「怪我でもしたんじゃない?」 ザワザワ… ザワザワ … また騒がしくなる。 その時 ガラガラ… 「おっはよ~!」 いつもの明るい言い方だ。 でも何か違う。
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加