コトリバコ

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清成は義弟が出ていった扉から手元に目線を戻した。 古い万年筆が時々紙面に数字を書き込んでいる。 しかしそれは経営書類ではない。 81マスの中に1つ1つ数字を埋めていく、ナンバープレイス。 いわゆる数独だ。 一方、経営云々については彼独自のやり方で色々と誤魔化しながらやっているらしい。 彼はその方法を積極的に話したがら無いのだから、義弟ですら知っているのか怪しいものである。 恐らく、持って余りあるオカルト方面の才を無駄使いしているのだろう。
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