第四章

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『引き継いだシュライク隊の部下については、君が好きなように使えば良い。 尚、今回は市街のど真ん中であり、ロマネスクは使えん。 テロリストの仕業に仕立て上げてしまうのは簡単だが、それでも目撃者は避けられんだろう。 今回は、一般兵装での突入を命じる。 あと、今回は厄介な相手が混じっておるかもしれん。 一人こちらから戦力を派遣しよう。 命令を聞かんフリー・ランスだが、実力は確かだ。 では、戦果を期待しておるぞ』 「了解しました、ハンコック=サディントン司令。 レナード=ランサー小佐、その任、受領致します」 そして、受話器を置いた。 嫌いな人間からの命令だが、自分が軍属である以上は仕方がない。 「さて、君が派遣された助っ人かい?」 サディントンとの電話の中、ずっと後ろからレナードの事を見ていた男が居る。 「ああ、バルドロイ=クリムゾン。 テメェがあんまりひ弱だってんで、俺が出向くはめになっちまったんだぜ。 大したヤマなんだろうな?」 「そうか。 君がそうか。 なら、是非とも頑張ってくれたまえ」 「生意気だな。 テメェを後ろから殺っちまっても良いんだぜ」 「ほう、やってみたまえ。
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