プロローグ

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ほら、さっさと行けって。 ここに立つのは俺の仕事だ」 そう言って、アサルト・ライフルを構える男は、笑っていた。 味方がバタバタとReFに倒されていく中、まったく知らない相手と話す事はそう珍しい事ではない。 寄せ集めの、それも小さなレジスタンスだ。 固定のメンバーなんかになる方が、先ず有り得ない。 「ああ。 任せたぜ」 そう言って、こっちの男も後ろ手に手を振って奥へ進む。 「次に行う予定のクーデターについては以上だ。 出来るだけ奴等を掻き回し、その隙に主要な建物を爆破する。 向こうの物量を考えると、大した痛手にはならないだろうが、それでもやはり何もやらないよりは良いと思う」 リーダーは数枚の紙を纏めながら、言った。 クーデターは、明後日行う予定との事だった。 「じゃあ、今回はこれ――」 「おい、早く逃げろ!」 唐突に部屋の外から大きな声が響いた。 この言葉の意味は良く解る。 「ReFが――」 刹那、連続した銃声が発生する。 壁や窓、ドアに次々と穴が空いていった。 この銃撃に、既に三人が倒れていた。 50口径弾のあまりの破壊力に、被弾した箇所に風穴が空いている。
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