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一説によると、鵺は大きな時代の変わり目に現れるという説もある。
「で、鵺退治のご依頼ですね、和尚?」
伸太郎がそう言うと、宗源は情けなさそうな顔をして頷いた。
「儂の法力では、どうにもならんでなあ。
今では伸太郎君の方が、法力は勝ってるからな。
あと、儂より少しはましな助手は付けられるが、どうかな…?」
「お孫さんの宗太ですね?」
宗源の孫、宗太は伸太郎の高校の一年後輩で、伸太郎程ではないが、霊能力に優れた少年であった。
「どうかね、助手としてならば使えるとは思うんだが…。」
宗源としては、孫の宗太に場数を踏ませ、伸太郎程ではなくとも、今以上の能力者に育てたいといった目的もあった。
「そうですね、宗太なら気心も知れてるし、問題はないと思います。
僕の護法童子と三人で組めば、大丈夫だと思いますよ。」
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