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『よしっ。行ってきます!』
今日は清琳高校の入学式の日だ。
『気をつけて行ってきな。今晩は裕ちゃんとデートだから適当に何か食べて帰りな。』
相変わらず仲良いな、おい。
んじゃな、バカップル。
そう思いながら家を出た。
うちの両親は、俺が出来ちゃった結婚らしい。
母さんは酔っぱらうといつもその話をしてくる。
『裕ちゃんと結婚したかったから、あんたのこと狙って身籠ってやったのよ。』
母さん。
一応女性としての恥じらいと俺への配慮は持って。
親父。
その話の度にそんなに誇らしげな顔するのおかしいから。
母さん変に自信持っちゃって毎晩聞かされる俺の身にもなって。
これが我が家の日常になってしまったことに、ちょっと危機感を感じる俺って正常だよね?
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